上半期お世話になっていた横浜ストアのMちゃんから、夜にDMがくる。「インスタグラムに映る海の風景は、みもちゃんの家から見えるものなの?」とのこと。「そうだよ」と返事。そういえば、Mちゃんのフルネームを知らない。どこに住んでいるのかも、あんまり知らない。そういうことを語り合ったりしなかったけれど、なんか好き。Mちゃんが、店頭ではなく裏のストックで仕事をしているとき、よく常連の方がMちゃんを訪ねていらした。その度に、わたしは彼女を呼びにいった。長く勤めているMちゃんだけど、若者への配慮や、立ち居振る舞いを意識している感じが見てとれて、いいなって、そんな風に静かに眺めていた。ストアを離れてからも、Mちゃんをはじめ、みんなとはつかず離れず気まぐれに連絡を取り合っている。離れてよりいっそう、彼らの清々しさ、優しさを想う。
昨日、MちゃんとDMでここ最近の話を少しする。やさしい言葉のやり取りをいくつかして、さてお皿を洗おうとキッチンに立った。泡立てたスポンジをわけもなく何回も触っていたら、視界が滲んでポロポロと涙が出てきた。びっくりした。どういう涙なのかなと思ったけれど、多分すごく嬉しかったのだろう。元気に見えても、ここしばらく、とっても辛かったんだな、ということもわかった。蓋をしていたわけではないが、必要以上に元気に見えてしまう自分は、ときどきすごく損をする。人生を損得勘定で生きてはいないけれど、誤解をされやすいことは確か。でも、わかってくれる人は確かに、確実にいる。そういう優しさや、誠実さが琴線に触れると、内側から何かが溢れる。本当にいい経験と出会いを与えてもらった上半期だった。ストアのマネージャーはじめ、横浜のみんなには感謝しかない。
仕事をいくつも掛け持ちしている身としては、たとえ一つの仕事で何か困難があっても、他の仕事に支障をきたさないことがプロとして大前提。なので、昨日もいろいろな気持ちを切り替えて、タイパンツを縫ったり、打ち合わせをしたり、リフレッシュしたり。そういう切り替えが、おそらくわたしをたくさん助けてくれているのだろう。言葉の力にも、おおいに助けられた昨日。自分もそんな言葉を綴れる人でいたいし、発せられる人でいたい。さて、今日も1日が始まるわけで。