「あーあ」、と肩を落としたくなることなんてしょっちゅう。「楽しそうでいいね」というフレーズは吐いて捨てるほどいわれるが、そんなことを思える相手の想像力にむしろ乾杯。今やむかつきも落ち込みもしない。46歳、名実ともにおばさんになったわたし。若い頃に比べてずいぶんメンタルが強くなってきた。嬉しいことだ。
「まいったなあ」、「しんどいなあ」、「くだびれたなあ」と思ったとき、よくスピナーズの”It’a Shame”(1970年)をきく。落ち込んだ気持ちを言葉にしているのに、彼らはなんて明るく歌えるのだろうと思わずリズムに乗ってしまうし、鼻歌まで出てしまう。人付き合いでうまくいかないとき、歩み寄っても仲良くできないとき、ウォーの”Why Can’t We Be Friends”(1975年)をきく。そうして、笑い飛ばしてしまう。そんな術を、音楽は教えてくれる。会ったことすらないのに。ずっと昔から、今のわたしに向けてシャウトし続けてくれている。