遊ぶために働いているわたしは、できることならいつだって遊びたい。だから仕事の仕方について日々工夫と研究、なによりも努力をおしまない。お店ではないから始業も終業もないので、まあまあ早くから仕事をする日もあるし、押した場合はお昼の時間をうしろにずらし、駅中の立ち食いそばみたいに、キッチンで卵かけご飯!みたいな日もある。
縫製の仕事が中心ではあるけれど、前日とかに突然バイトを頼まれることもある。店舗の接客、請求書の発送、ラジオのAD、などなど。ときには「ネズミの駆除でいい業者さんを教えてほしい」(知っていたのでご紹介した笑)なんてこともあった。そんな感じで、日々友人や知人がさまざまな相談を持ちかけてくれる。みもちゃんなら知っているのではないか、なんとかしてくれるのではないか、暇なのではないか、そのどれかで連絡をくれるのだろう。たしかに暇な気もするし、忙しいと言えば忙しいわたしだけれど、書類は落ちるがこうみえて仕事ははやいほうなので、高速でこなせばたいていはなんとかなる。相手がなにを望んでいて、どこをいちばん困っているのかを判断して優先的に動く、というのが得意なのだとおもう。
昨日も仕事の依頼があった。よく知っている方からなので「うちで打ち合わせでもいいですか」と、お願いをした。干物を干しながらPCの作業をし、ご飯を炊いている間にお味噌汁を作り、卵焼きを焼いて、簡単なサラダをつくっているころにやってきたので、一緒に食べた。お客様をお見送りして仕事を再開していると、四時間授業だったらしい娘が入れ替わりで帰宅。「おやつがない!」というので、材木座の<ミル・コーヒースタンド>へ行ってみようかと、二人で自転車を漕いで向かった。娘は最近カフェへの憧れが強く、とっても興味津々な様子だった。お店は古い建物の一階で、壁にはレトロなタイルが貼られているのだが、その配色、緩やかなカーブ、椅子の色など、いちいちツボっていた。店主はひとりでやっているのか、この上に住んでいるのか、あの奥の席にいる女性は勉強をしているのか(ノートに何かを書いていた)、少しくらいならここで勉強をしてもいいのか、あれこれ質問攻めにあった。メニューを見てニューヨークチーズケーキとガトーショコラ、二つを迷っていたのでどちらもオーダーする。娘はココア、わたしはいつものドリップコーヒー。ほどなくしてドリンクが運ばれてくると「カップかわいいー!」と娘。写真を撮ったあとに飲むと「おいしいー!ミルクじゃなくて生クリームなのかな?ふわふわ〜」という。続いてケーキがくるとテンションマックスでお写真撮影に勤しんでいた。ケーキの上には生クリームが美しく添えてあるのだが、「こんなこと、家でやらないよね〜」と言いながら頬張る。「丁寧につくられた味がする!」と娘。ブレーキを踏むことなくアクセル全開で食レポ。空腹だと不機嫌になるのはわたし譲りで、満たされると眠くなるのも同じで、昨日は滞在時間30分あった?というくらいだった。お会計のときに、店主の女性に娘のケーキの感想を伝えると、ほころんだ笑顔で娘と言葉を交わしていた。子供は正直だから、いつでも真実を真っ直ぐにみつめている。平等で、計算がなく、お世辞もない。大人は子供に、見習うべき点ばかりだ。
自転車を漕ぎながら「さっきこの道走ったよねっていうくらい、すぐに出てきたね!」と言って、娘が笑った。「お店の人、こっちを何度かチェックしてたよ。メニューおいたら、すぐ来てくれたよね」ともいった。そして、「スタバとかもオシャレでいいけど、ああいうお店もいいね。応援したい」といったときは「へえ!」、と心の中でおもった。「そうだね。スタバもいいけど、おねえさんのお店はお給料制ではないからね」とわたし。果たして中学生のお小遣いでどれくらいの応援ができるかはわからないけれど、カフェひとつとっても、商(あきな)いのいろんな違いが見えてきた様子の娘だ。お給料はありがたいけれど、組織に属して働くしんどさもあるよ。足並みを揃える大変さも知って損はないよ。あと、会社員と自営業、できる人はどっちもちゃんとできる、というのが48年生きてきた今のわたしの見解だよ。向き不向きはあるけれど。でも、その話はまだすこし早いかもしれないから、またいつかね。
いずれにしても社会を知って、視野を広げて、仕事の仕方、お金の稼ぎ方、いろんなことを肌で感じてくれたらそれが一番。子供は未来。未来しかないんだから、見て知って、なんだってやってみたらいい。わたしはもはや、最近は肩書きとか、なんでも良くなった。人の役に立つこと、社会に貢献すること、それが仕事の基本だと、最近のママはおもってる。