週末は夫婦で過ごすか、一人で出かけることがデフォルトになってきた。娘はのびのびし、夫も寂しがらなくなってきたし、わたしは自由を得た。すごくいい感じだ。初夏になったらテニスとゴルフの打ちっぱなしデビューを、そしてヨットを再開しようと二人で話している。
昨日は都内にいくか迷って、結局湘南で過ごすことに。朝は夫に「パパのところに行くから駅まで送って」と張り切っていたが、数時間後には「やっぱり鎌倉で花見するから一緒にいこう」と言っていた自分。こうして日々夫を振り回しているので、ときどき反省して「ごめんね」という。すると「大丈夫だよ、慣れてるから」と言われる。朝令暮改(ちょうれいぼかい)という言葉を最近知ったけれど、夫に「みもちゃんは朝令朝改だから」と言われて笑った昨日。
鎌倉まで、知らない山側の道を歩いてみようとぷらぷら歩きはじめた。途中、大町(おおまち)というエリアになんとも感じのいい桜のトンネルがあり、しばらくそこでお花見。地元の人がぷら〜っと自転車できて、ただ桜を愛でるような感じで、それがとてもよかった。気候もよく、途中にお寺や、お店でお洋服などを見て歩きながら、裏駅まで辿り着く。喉も乾いたし蕎麦屋で呑もうとなり、キリンの瓶ビール、燗酒を呑みながら板わさ、カツ煮の卵とじ、せいろをいただく。どうでもいいことでゲラゲラ笑って、おじさんおばさんご機嫌さん。一昨日は裏山にビールとグラスを持参して、やっぱり夫とお花見をしていたのだが、お互い呑むし花見も好きなので、とてもありがたい存在だ。蕎麦屋を出て、<ポンポンケークス・ギャレ>で気になっていた展示を観て、<sahan>に寄って再びビール。どのお店も、とっても賑わっていた。みんな、春の陽気でネジが緩んでいるのか、嬉しそうにみえた。
夫とは鎌倉駅で解散。わたしは歩いて帰りつつレモンを買いたかったので、裏駅の御成商店街を歩いて八百屋へ向かった。途中、<鎌倉ロコマート&ガーデン>が目に入った。軒先のお花が可憐で妙に可愛く、なんとなく吸い寄せられるように入店。店内の陳列がきれい。ハサミ、ジョウロ、植木鉢、梯子、テーブル、ひとつひとつのアイテムがシンプルでセンスが良く、じっくりみていた。素敵な植木鉢がいくつかあり、そのうちのひとつ、最初にみていいなあとおもっていたものをいただくことにした。せっかくなら植物も買いたいとおもい、何かおすすめはありますか? と聞くと、『ソフォラ・リトルベイビー』というのを勧めてくださった。「侘び寂び(わびさび)って感じでいいんです」と言われて、即決した。店構えも店主の風貌もアメリカ(厳密にはサンフランシスコ)が大好きなのをビシバシと感じたが、そんな方がいう侘び寂びなら間違いないと思えたし、まずもって名前がいい。レジ横にあったTシャツも、ボディや色選びなどがとても感じよく、一枚買わせてもらった。買ったばかりの鉢に、店主が手際よくリトルベイビーを植え替えてくださったのだが、これがまあ、なんとも素敵なものになった。お店でかかっていた音楽がよかったのでShazam(楽曲検索アプリ)をしたいとスマホをいじっていたら、CDを見せてくれた。<オハイオ・ノックス>というアーティストの、1971年に発売されたアルバム『オハイオ・ノックス』というアルバムだった。すごく好きな感じだった。それからしばらく、いや結構ながく音楽やアメリカの話をして、たのしい午後。
お店を後にして、斜向かいの八百屋へ。レモンを買うはずだったが、気分が変わって湘南ゴールドを手にした。夜はパスタだからね、サヨリの丸干しは塩胡椒とニンニクで焼いて、レモンを絞ってイタリアンパセリだね、と言っていた朝。結局、ペペロンチーノだけ有言実行で、キャロットラペに湘南ゴールドを入れたら満足してしまい、サヨリに絞るのはすっかり忘れてしまった。パセリなんて、もはや買うのも忘れていた。塩胡椒とニンニクでも十分美味しかったが、彩りがつまらなかったので、三つ葉をちぎって散らした。こんな感じの休日がじぶんはとてもすきだ。波乗りみたいで。夫は植木鉢をとても気に入ってくれて、レモンの木の鉢も買いにいこうよと言った。Tシャツは自分も欲しいといったので、今度一緒にいこうよと伝えた。そうです。Tシャツの季節です、春なんです。そろそろサーフィンもしたくなってきた。水はまだまだ冷たそうだけれども。