現在、時刻は5:13。サーファー、3名。空は曇天(どんてん)。恵みの雨という言葉がぴったりの霧雨が降っている。今日の雨を境に、季節が一歩前に足を進めるような気がする。
昨日は恒例のおばサミット。おばサミットとは、おばさんと、おばさんのようなおじさんたちが集い、語り、笑い、帰る頃には話したことをだいたい忘れている会。「おばさん、それは褒め合う生き者」というキャッチーなフレーズのもと、平和な時間が流れる。昨日のお題は『フェスってなあに?』。毎年フジロックに命をかけているフジロックおばさんのMさんに、フェスに行ったことのないタイパンツおばさんが色々質問する、みたいな会。音楽大好きなO君とKさんも参加してくれて、横浜は馬車道にある『馬車道十番館』でランチ。店内も、運ばれてくるものも、運んでくださる方も、お皿も、ナプキンも、何もかもが素敵なお店で、おばさんたちのテンション爆上がり。
フェスの話から、好きだったアーティスト、カセットテープ何買った? とか、金曜ロードショー、センセーショナルだったWOWWOWの導入についてなど、あっちこっち話題が飛ぶ。話していて思ったことは、音楽や映画など文化的なものに触れる、正確には出会うきっかけは、親、叔父、叔母、兄弟、友人などのキーマンがまずいる。そこからドラマの主題歌であったり映画のサントラとかも含めて世界が広がっていく、ということであった。中学生くらいになると、洋楽好きな同級生なども出現してくるよね、みたいな話も。でも、小学生くらい小さな頃は、頼れる大人は両親だけど、くわえて叔父や叔母の存在や影響力はとても大きいよね、という話もなかなかにおもしろかった。娘にとってもきっとそうだろう。本当の叔父叔母はもちろん、叔父や叔母のようなわたしの友人達も、きっとたくさん娘に影響を与えてくれている。正確には、育ててくれている。「わたしが母親だから責任を持ってこの子を育てます」なんてあんまり思わず、助けてもらおうこれからも、と思った。その経験の中で、彼女にとっての正解を取捨選択してほしい。音楽を選ぶみたいに、心で感じることを。
昨日も話題が尽きず、関内駅を挟んで反対側にある『文明堂茶館ル・カフェ』へはしご。ここでは何を話したんだっけな。すごく盛り上がったのに、もはやすっかり記憶なし。フェスというより、セゾングループの話が多かったような。西武百貨店本店の話。わたしが母に連れられていた場所は、おそらく『アール・ヴィヴァン』ではないか、とOくん。セゾングループにめっちゃ詳しいOくん、昨日もおじさんとおばさんのハイブリット感が炸裂していておもしろかった。文化と愉快がせめぎ合うOくん、大好きです。『パステル』という、どら焼きみたいなデザートとコーヒーがとても美味しかった。
関内で、じゃあまたねと解散して、わたしは鎌倉に戻って『Fablic camp』で昨日から始まった、おようふくの展示へ。裁縫の師と仰いでいる一人の三橋友美(みつはし・ともみ)さんの新作、創意工夫が相変わらずで、いくつか試着する。結局、最初に試着したものを買わせもらう。高い技術と知識が炸裂しているけれど、あまり語らないし、ほら!みたいな感じが全くしない。本当に格好いい。真のレジェンド。彼女のおようふくを着られることが本当に嬉しい。