明日は月に一度の木曜日休み。昨日も休みで、明日も休み。ご機嫌な水曜日の夜が、まさに今。

昨日は、欲しいなと思っていたキャップを買いに、茅ヶ崎の『LOGGER』まで。末綱(すえつな)さんは、本業とは別にときどきグッズを作っている。トート、Tシャツ、ラグ、どれもセンスが好みなので一通りもっている。で、次はキャップ。末綱さんはわたしより少し年上。歳の離れた兄とふたりの姉をもつわたしにとって、年上の人といるときのポジションは自然。長年の慣れ親しんだものがある。
去年、ある方から工業用ミシンを譲り受ける話をいただいたとき、部屋が狭いから迷ってる、みたいなことを末綱さんに話たときのこと。「それは受け取った方がいいよ。置き場所で困っているなら、しばらくここにおいてもいいよ」と言ってくれた。そういう、困ったときにさっと手を差し伸べてくれる、頼れるおにいさん的なところがある。一方で、根っからのおもしろ気質なので、一緒にいるとずーーーーーーっとふざけてしまう。くだらないことへの飽くなき探究心が同レベルなので、終わりがみえない。クラスにいたら、セットで叱られて廊下に立たされているであろう感じ。昨日もバカみたいなことをたくさん言い合って、どうしようもないほどゲラゲラ。
そのあとは子安の里にある『Birds』のジョージくんのところ。この時期になると、渡したいものがあっていく。久しぶりだけど、だいたい久しぶりなのもいつも通り。近況報告して、「みもちゃんは適当だなあ!」と言われるのもだいたい一緒。ジョージくんも少しだけ年上。わたしよりもはるかに適当な人だけど、ここぞというときは助けてくれるしやさしいひとなので、そういう信頼はある。いつも興味深いのは、その類(たぐい)まれなファッションセンス。作業中だからかはよくわからないけれど、言葉にしがたい、複雑なコーディネートをしていて、それが密かにツボ。昨日も、トップスは派手目なニットで、ボトムスはFILAの、これからテニスでもいくのかな?みたいなパンツをお召しだった。ボードをシェイプしているので、頭のてっぺんから足元までしろい粉にまみれてることがおおい。「おぅ、みもちゃん!」というのも、エアスプレイみたいなやつで、それらをファーっと飛ばすのもだいたいおなじ流れ。シャワーを浴びるみたいな感じで、空気が飛び出すのだ。なんかおもしろい。あれ、ちょっとやってみたいといつもおもっている。ポテンシャルが高いから、おしゃれしたら格好いいのにねえとおもうけれど、ファッションという概念を超越していて、めちゃくちゃおもしろい。真似できないけれど、真似したいかと聞かれたら、真似はしたくない。
最後は逗子の『スワンコーヒー』でお茶。廣瀬(ひろせ)さんも、ちょっぴりおにいさん。もう20年くらいの長い付き合いなので、ダメなところや、本当にダメなところも、いいところも十分しっている。たぶん、お互いに。コーヒーがおいしい。やさしい。性根(しょうね)の好い人。最近カラダがおもいらしい。筋肉痛は2日後だとなげいていた。廣瀬さんは、目の前でオナラできるくらい気楽な人。例えもひどいですね。
みんなと、それぞれに不思議な縁でつながって、今にいたる。しょっちゅう会うわけでもないけれど、つかず離れずいられるのは一番しあわせ。しょっちゅう会いたいわけではないけれど、ふと「会いにいこうかなあ」と思い出す人と、思い出せずに疎遠になる人がいる。それは決して好き嫌いではないけれど、彼らは間違いなく前者。つかずはなれず、緩やかに。そういうのが、いちばんいい。