CHAHAT(チャハット)の大竹シャチョーは、人手が足りずにこまったとき、「ことりさん、手伝ってもらえませんか」と声をかけてくれる。ありがたいことだしうれしいけれど、大抵はかなり切羽詰まったときなので、前日とか前々日とか、そんな感じでシャチョーからLINEがはいる。こっちも忙しいがあっちはもっと忙しいことを容易に想像できるので、出来るだけお手伝いにいく。昨日もそんな日。スポット的なヘルプバイトだが、何度もこなすうちに、お店番をしながら請求書の送付、オンラインの発送、値付けなど、けっこういろいろできるじぶんがいる。バイト中の海の家『パパイヤ』も暑いが、チャハットズシもなんだか暑い。違う暑さ。エアコン効いているのかと疑いたい気持ち。なんか風がよわい気がする。閉店後に、「シャチョー、これ多分目詰まりしてますよ。掃除しましょうよ」とわたし。大きなシャチョーが椅子に乗り、小さなわたしは下でスタンバイ。エアコン開けてフィルターを取り出す。ほら!やっぱり!という状態だった。掃除を終えて電源を入れると、これまでのそよ風はなんだったのかというほど、勢いよく冷風が届いた。「ことりさん、エアコンの業者さんみたいだね」とシャチョーが笑い、「請求書出しときますね」とわたしがいって、また笑う。昼のお弁当を忘れたわたしを気遣って、シャチョーがスタッフに「お米、まだ炊いてない? ことりさんのお米も炊いてあげて。お弁当持ってきていないんだって」と言った。スタッフのエリさんがお米を研いでくれる。「大阪のお土産のカレーがあるから、それを食べて」とシャチョー。ランチの休憩時、えりさんがカレーの付け合わせのサラダも作ってくれた。いつもテンパリ気味で召集されるが、こころやさしい憎めぬシャチョーだ。
昨晩、娘が「ママ、黄昏時ってどういう意味?」と聞いていた。その時間がどんなにロマンティックなものかを伝えるのに、言葉を選んで「夏なら夕方18時くらいとかの、まだ夜になる前の夕方の終わりで、空がピンクからオレンジに変わるときって感じかな」とつたると、結構すぐに理解してくれた。夫は、「英語だとトワイライトタイムね」と言っていた。わかりやすいのは、「夕日を見ながらビールを飲みたいなっておもう時間だよ」って伝えたいけれど、君にはそれがまだわからないんだよね。若いってだけでいいことはたくさんあるけれど、大人は大人でいい時間があるんですよ。歳をとるのも、わるくない。黄昏どきはとくにそれを、おとなに教えてくれる。