月に一度の木曜日やすみ。予定ではカレンダーを買いに、銀座の伊東屋本店までいくつもりだった。が、月曜日に体力を使い果たしてしまったのか、身体にうっすら疲労を感じたのでやめる。「明日は三浦までドライブでもするかあ」、とおもっていたら後輩(和光生)のMちゃんからLINE。「明日の仕事が急遽なくなったので、お茶でもしませんか」とのこと。一度は三浦にいってみたいと聞いていたので、Mちゃんをピックアップして昨日は三浦へ。
まずは野菜を買いにいく。Mちゃんは料理人なので、道中でも野菜について熱く語っており、野菜の表情がどうのこうのと興奮気味だった。野菜の表情の変化について、これまで気が付いたことがない(この先もきっとない)わたしにとっては「へー」「ふーん」であった。市場につくと、その値段と鮮度に驚いたのか、一緒に仕事をしているNさんに電話をしていた。いろいろと仕入れのお使いを頼まれている様子で、カゴには次から次に野菜が積まれていき、ビジュアル的にかなりおもしろい状況に。主婦のわたしはあんなに大量に野菜を買うことがないので、ウケてしまった。なんと言ってもザーサイが三束、あれはデカすぎるのではないか。カゴから飛び出すにもほどがあるほど飛び出ていた。もはや、カゴがカゴの役割を果たしていないレベル。後輩の姿を見て、先輩は何度も爆笑。
その後は行ってみたかった三戸浜のおにぎり屋さん。こんなとこにほんとにあるの?という畑の中をぐんぐん車で走った先に、そのお店はあった。ご夫婦とおぼしきお二人がウェルカムしてくれた。感じのいいお店で、「またきたいね」と話す。その後は城ヶ島の『FISH STAND』で、マグロのカマをつかったフィッシュアンドチップスの揚げたてを頬張る。次はわたしが足繁く通っているリサイクルショップへ。もう何年もツボっている『爆安屋』という、ネーミングからしておもしろい店。口にだすだけで、もう笑える。Mちゃんも爆安屋がツボだったようで、かなり長居してしまった。二人で、「この無料は謎じゃない?」と、それぞれお鍋をいただく。私は透明の鍋。Mちゃんのはうっすら茶色がかった、やっぱり透明の鍋。どっちもいい雰囲気だった。Mちゃんのお鍋は、どう考えてもおしゃれなフランスの鍋だった。持ち帰るか迷っている様子だっので、「もってかえりなよー、だって無料だよ?」と笑う。料理人のMちゃんは、ザルや、マグカップやお皿もすこし買っていた。「爆安屋にいくと金銭感覚がバグっちゃいますね」とMちゃん。そうなのだ。常識とか、普通は、みたいなものが覆される。そのリセットがおもしろくて、つい足を運んでしまう。宝探しのようなたのしみもあるが、審美眼が鍛えられるのもいい。夫はリサイクル品とか古着とか苦手な人だけれど、娘は爆安屋をおもしろがっていて、テーマパーク的に楽しんでいる。昨日の無料のお鍋、きれいに洗って拭いてコンロの上に置いておいたら、「なにこれ、すごいかわいい!」と褒めてくれた。うれしい。最後は充麦(みつむぎ)でパンを買って帰宅。
銀座も好きだが、三浦も大好きだ。行くだけで元気になる。銀座にいくときはお金がたくさん必要だけれど、三浦はあんまりお金はいらない。どっちも元気になるのだが、エネルギーがちがう。今のじぶんには、どっちが必要なのかなと考えて足を運ぶと、それに合わせたものが、ちゃんと満たされていく。今晩は、昨日無料で持ち帰ってきたPyrexの透明の鍋で、三浦のブロッコリーとカリフラワーを蒸すつもり。さてさて、今日もこれからレンバイへ。いよいよゴールテープも見えてきた感じ。