鎌倉・笹目にある<Yorocco Beer Pub(ヨロッコビールパブ) 笹目座>が近頃お気に入り。クラフトビール、ナチュールワインなど、ちがいのわからないわたしの舌なのだけれど、なんだかすっかり好きになっている。オーダーすると、ビールを注いでくれるグラスをひやしてくれる仕草がおもしろい。カウンターから、噴水のように水が出てくるのだ。ついみちゃう。こぶりなお店のサイズ感とか、ビールもいろいろためせてたのしいし、たべものもとても美味しい。あと、コースターがかわいい。
誘ってくれるのはグラフィックデザイナーをしているママ友で、彼女は長くヨロッコビールのラベルデザインの仕事をしている。昨日もご機嫌に飲んでいたら社長がいらして、「あ、あきおくん!」とママ友が声をかけた。二人の会話のやり取りを聞きながら、長い付き合いをうかがわせる、実に楽しそうな雰囲気がよく伝わってきた。途中で、「みもちゃんです。タイパンツ作家なの」と紹介をしてくれたら、「そんな職業があるんですね」と言われたので、「ないとおもいます!」と答えてゲラゲラ。共通の知り合いの男性がこの夏タイパンツをオーダーしてくれて、そんな話を交えてわらう。ビールを作る場をまず作って、次に飲む場も作って、スタッフ雇って、すごいなあ。「好き」が突き動かす情熱。フレンドリーで、芯のある感じで、言葉えらびがまっすぐで、とてもいい感じのひとだった。昨日は、タイの写真展が開催中だった。これまで、飲食店の展示はあまり得意ではなかった(近づいてじっくり見られないから)。けれど、フードもビールもタイの世界で、ここまでやってくれると、もはやギャラリーだと逆にできない世界観だよなあ、なんて良い印象を受けた。場所ってすごい。いろんな表現ができるし、こうして人に出会うことができる。やっぱり場所があるって大切だなあとしみじみ思った昨日のこと。