昨日の朝のこと。ずっと富山のことを考えていて、考えているうちに気がついたらホテルを探しはじめていて、「キャンセルはできるのだし…」と、予約のボタンをポチっとした。その直後、富山で<Hutte(ヒュッテ)>というお店を営む浅野さんに、DMでいくつか質問をしようかなと思ったが、やめた。まだ3回しか会ったことがないし、決まったわけでもない。失礼だなと踏みとどまった。不思議なことというのがたまに起こるもので、昨日、その後わりとすぐに浅野さんから連絡があった。インスタグラムのDMを通じて、「今日の夕方ごろ、鎌倉にいるからいっぱい飲みませんか」とのことだった。数秒で「いきます!」と返事。一昨日、わたしがストーリーズにあげていたタイの写真展をみたい、ヨロッコビールも呑みたいとのことだったので、二日連続でパブへ。
いつか一緒に呑んでみたいなと思っていた浅野さんなので、とてもうれしかった。声をかけて一緒に行ったママ友とも楽しそうに会話を交わしていて、心からいい時間。途中、写真家のさいとうゆみさんもいらして、ママ友が彼女を紹介してくれた。なんと、ゆみちゃんも和光の後輩だった!笑 高校の選択授業に<舞踊研究>という変わったクラスがあったのだが、ゆみちゃんもまさかの同じコースを選択していたことが判明。授業で東北地方の踊りを学び、研究旅行(修学旅行ではなく、これが唯一の旅行)で東北へ出向き、現地の高校生と一緒に踊るというかなり変わったクラス。「らっせ〜ら〜らっせ〜ら〜」とわたしが突然いうと「らっせ〜らっせ〜らっせ〜ら〜」とゆみちゃんもついてくる。手にはセンスのようなものを持って踊るのだが、二人とも勝手に体が反応して、おなじ動き。パブでまさかのらっせ〜ら〜、爆笑であった。その後、ゆみちゃんに写真のことで質問をしたり、ストーリーを聞いたりできた。こういう人なんだなあという感性の粒が、キラキラとした瞳、手振り、滑舌のよい口調から、いくつもこぼれ落ちていた。あえて良かった。もう一度くらい、じっくりみたい。
2時間弱いっしょに飲んだ<Hutte>の浅野さんは、はなすとき、なるべく正確に伝えられるように、言葉を探して選ぶような、そんな話し方をする人だった。聞いていると「なんていうんだろう」という言葉を何度か、いや何度も口にしていた浅野さん。最初にあった時から、英語を喋る人の日本語(シュッって音がちいさく聞こえる感じ)っぽい日本語だなと思っていたら、海外に住んでいたことを会話の中でしり、ああなるほどと、合点がいった。店を出て駅に近づく帰り道に「英語で話すとき『なんていうんだろう』って、なんて言ってました? ハウ・キャナイ・セイ?」と聞くと「how can i say or …well かなあ」とキレイな英語で浅野さんが言った。そうかあ、well か。なんかぴったりだなあ。お互いのバックグラウンドや、しゃべり方、言葉の選び方を後になって知って、ああ、だから浅野さんの雰囲気や色の好みとか、ドストライクだったんだなあと素直に理解ができた。お酒を交わすというのは、本当にいいものだ。それにしてもこのパブにくると、たのしい出会いや会話が弾む。なんでなんだろう。相性がよい気がしてならない。