テーブルクロスが好きだ。汚しそうでこわいとか言われることがあるけれど、汚したってぜんぜんいい。洗えばいいし、洗っても落ちない赤ワインの染みなんて、なおのこといい。探して、触れて、眺めてしまうくらいに。
夫は毎晩、ビールのあとに必ず赤ワインを呑む。かわいいデキャンタみたいなのをいつの間にか買っていて(夫はお買いものがだいすき)、瓶からわざわざそれに注いで呑んでいる。夫がグラスに注ぐたびにデキャンタの縁から赤ワインがつたって、テーブルにワインのシミをつくる。日本のプロダクトだと「液ダレしないデザイン」、なんていうキャッチコピーをときどき見かけるけれど、この子は堂々とたれている。どこの国のものなのかと気になって、いまさっき瓶をひっくり返して見てみたら、ちいさく<ITALY>と書いてあった。夫が選んだのも、デザインがおおらかなのも、なんだか妙に納得した雨模様の今朝。
今日はこれから来客の予定。あの子はビールも好きだけどワインも好きで、おでんがいいのか昨晩のロールキャベツの続きがいいのか、そんなことを考えている。終日雨が降るのだろう。ずっと寒そうだから部屋の中だけはせめて、あたたかく。すこし散ってきた菜の花が、より一層堂々と美しく、咲き誇っている。