昨日は娘の運動会。保育園時代のママ友を見かけると、うれしくてついつい声をかける。「おおきくなったねえ」、「わからないよね」と、だいたいのママ達と同じ会話をするだけだけなのに、なんでこんなにうれしいのだろう。
一ヶ月くらい前から、「運動会の日、うちに夜ごはんを食べにこない?」と誘ってくれていたママ友がいる。看護師をしていて、しっかりした感じの人。同じ保育園出身で、当時子どもの名前の由来を話す会があった。彼女が話してくれたエピソードがすごく詩的で情緒があり、素敵な感性の人なんだなと、密かに思いを寄せていたママ。そのママの横にいつもいるのが、「おや? あの人が旦那さんなのかな?」という感じの、なんというかかなりファンキーな長髪で長身の男性で。「ああいう人がタイプなのか、おもしろそうな夫婦だなあ」と、ついつい無意識に目で追っていた。市営プールであったり、わたしがゲストで出ていたラジオをたまたま聴いていたりするのは、なぜかいつもファンキーな旦那さんの方で。なんとなく言葉を交わすうちに、パパ友先行でだんだんと仲良しに。
最近はこども同士が仲良しで、よくお互いの家を行き来したり、お泊まり会をするようになった。お迎えにいくと、大抵パパが夕飯をつくっている。そういう役割らしい。「ミモさんも食べていけば?」って必ず誘ってくれるけど、ビールも飲みたいから大人しく車で帰宅していたのだ。干されたウェットスーツ、キレイなグリーンのサーフボード、手入れが行き届いた庭、素敵な家だなと思っていた。
昨日も、夕飯担当のパパが腕を振るってくれた。前日から仕込んでいたというチャーシュー二種とか、唐揚げとか、感動的な美味しさだった。持っていった鯛のお刺身の切り方、盛り付けのセンスとか、めちゃくちゃ料理上手でびっくり。キッチンドランカーみたいで、ずっとビールを飲みながら料理を振る舞ってくれた。最高だった。ママ友は料理がきらいらしく、掃除と片付けが大好きなんだと教えてくれた。なるほど、すごい綺麗だもんねと納得。お互いの夫婦の馴れ初めとか聞いて、へえって盛り上がる。パパ友とわたしは自由人なところが、夫とママ友は真面目なところが似ていて、パターンが逆だけど組み合わせが同じ感じだった。
パパ友、「ふたりは真逆」と言いたかったみたいなんだけど、酔っ払って「まぎゃく」が「まじゃく」になっていて、「そこは言い間違えないで!」とすかさず突っ込むわたし。もう一度言い直すパパ友、今度は「ふたりは〜、ま・じゅ・く」とやっぱり言えない。爆笑。あんなパパが家にいたら、看護師でシビアな仕事、緊張の連続でも、一気に緩むよね、というオーラがでまくっていた。「パパと結婚してよかったね」と言うと「本当の幸せってこういうことなのか、って思ったのは彼のおかげ。それまではずっと人に合わせていきていたから」と言っていたママ友。それを人に言えるのが何よりも素晴らしい。パパ友に「ミモさんがそんなにニコニコできているのは、パパのお陰だよ。パパに感謝だよ」って言われた。その言葉、そっくりそのまま返すぜ、ベイベー。
ファンキーで料理も上手で同級生で。同じ神奈川県出身で、たまたまフリーだった時に出会ったなんて、よっぽど縁があったんだね。長い髪をおろしたり、結んだり、かきあげたり。長髪いいなー、なんだか久しぶりに髪の毛を伸ばしたくなっちゃった。